大切なワンちゃんネコちゃんと長く健康に暮らせるように、予防できる病気は予防してあげましょう。どんな病気と予防方法があるのか挙げてみました。
フィラリア
犬糸状虫とも呼ばれる、蚊が媒介する寄生虫です。フィラリア症に感染したワンちゃんを吸血した蚊に刺されることで感染します。ワンちゃんだけの病気と思われていますが、実はネコちゃんにも感染しますし、ワンちゃんよりも重篤になりやすいです!
咳が出る、元気がない、食欲がない、呼吸がつらそう、痩せる、散歩を嫌がるようになった、おなかに水が溜まる、尿が赤くなるなどの症状が出ます。放っておくと命の危険がある怖い感染症です。
予防期間は、毎年5月ごろから12月まで行います。予防方法は飲ませるタイプ、皮膚に垂らすタイプ、注射をするタイプがあります。
ノミ・ダニと違い、蚊はどこにでもいます。特に自然豊かな環境は要注意です。家から外に出なくても刺されてしまいます。マンションにお住まいの方でも全く油断できません。
ノミ・ダニ
ノミは動物がいるところならどこにでもいるとされる寄生虫です。一匹のノミを見つけたら周囲に95匹の卵や幼虫、さなぎがいると言われています。一年中暖かい室内では冬も増え続けます。
かゆみや、かゆみによる不眠、食欲不振、貧血、アレルギー性皮膚炎、皮膚炎による脱毛などの症状が出ます。人へも寄生しますので早めの予防が大切です。
マダニは草むらに潜んでいる寄生虫です。皮膚の柔らかい部分を好んで吸血します。貧血や皮膚炎、細菌感染やアレルギーなどの症状が出ます。マダニも人間に寄生し、SFTS(重症熱性血小板症候群)という命に関わる病気を媒介してしまいます。
狂犬病
法律で予防接種を義務付けられています。生後91日以降のワンちゃんは飼い始めてから30日以内に、その後は毎年1回予防注射を受けなければなりません。
狂犬病の治療法はまだなく、感染するとワンちゃんも人も致死率が100%という恐ろしい病気です。ワンちゃんの唾液や咬み傷から感染します。
混合ワクチン
法律で義務付けられたものではありませんが、伝染病予防のために免疫をつけることができます。予防できる病気は直接命に関わるような怖い病気ばかりです。混合ワクチンなので1回の注射で複数の伝染病が予防でき、ワンちゃんは6種、8種、ネコちゃんでは3種、4種があります。
免疫は1年ほどでなくなりますので、毎年1回の注射が必要です。